1日目
行元寺→大東海岸→慈慈の邸にて夕食→エバレットさんに作品をプレゼン(フォトレビュー)
北斎が描いた『冨嶽三十六景』の一つである「神奈川沖浪裏図」。荒々しい波で有名な絵の元になったとされる欄間のある行元寺を訪ねました。
エバレットさんおすすめの素晴らしい欄間をご住職のご案内で長時間拝見し、波を彫らせたら日本一「波の伊八」と呼ばれた彫刻師の卓越した技を堪能しました。
伊八さんが欄間を波を彫るために見に来たであろう近くの大東海岸へ。全員で波の撮影に挑戦!!
エバレットさんの慈慈の邸(じじのいえ)に到着。古民家の内部がおしゃれに改築された民宿に宿泊。
夕食は奥様の中島デコさんのつくられる玄米野菜食「マクロビオティック」。すべてが素材から手づくりという心温まる体にとてもいいお食事をいただきました。
夕食からはエバレットさんも合流。飲みながら食べながら、アートについて写真について、楽しい会話で盛り上がりました。
夕食後はアルコールタイム? 山形から前田さんが幻のお酒「六根浄」を持ってきてくださいました。
いえいえ、ただ飲み会ではありません。ここからが春合宿のメインイベント。フォトレビューの開始です。
英語でレビューを行ない、日本語を交えた解説もいただきながら、それぞれが最新作を披露。エバレットさんからは作品だけでなく、ステートメントに関する適切なアドバイスもいただきました。田上さんは来年の京都国際写真フェスティバル『KYOTO GRAPHIE 2016』へ推薦したいとのお話も……。ほかのメンバーも、文化庁や日本のアート支援活動にも詳しいエバレットさんから、今後の活動についていいお話をたくさんいただけて、とてもラッキーでした。
合宿1日目のダイジェスト動画
慈慈の邸で夕食後に行われたフォトレビューがメインです。
とても勉強になるのに楽しい時間は真夜中過ぎまで続きました。
2日目
慈慈の邸で朝食→エバレットさんの作品鑑賞→湿板写真撮影見学→ライステラスカフェ→鯛ノ浦撮影
朝食は玄米粥に手づくりの黒納豆、梅干しとお野菜、ひじきなど。手づくりのお味噌やお醤油とすべてにつくり手の温もりが感じられるものばかりです。
写真展最終日のため、滞在時間3時間なのに朝いちばんの列車で駆けつけた佐藤さん。慈慈の邸のギャラリーで展示しないかという朗報をいただきました。
朝食後は、エバレットさんの作品を見せていただくことに……。過去のプラチナプリントの階調の美しさと解像力に全員がとても刺激を受けました。
現在取り組んでおられる湿板写真作品も見せていただきました。三渓園、侍シリーズ等々。湿板写真をデータ化したインクジェットプリントもありました。
その後は、プラウンズ・フィールドに移動して、湿板写真の撮影を実際に見せていただきました。アナログだからこそ起きる偶然性や作家に必要なことなど、すべてが興味深かったです。まさに「自分の勘と手でつくる写真」という感じがしました。
ランチはブラウンズフイールドにある「ライステラスカフェ」へ。羽釡の炊き立てご飯が食べられる玄米菜食カフェでは、卵、乳製品、砂糖が使われていません。
エバレットさんと一緒だとそれだけで心が柔らかくなって、モチベーションが自然に上がります。今年の春合宿は本当に素晴らしい体験になりました。
合宿2日目のダイジェスト動画
エバレット・ブラウンさんのプリチナプリントと湿板写真の作品の数々を間近でみせていただきました。
ほとんど全員が初体験の湿板写真撮影の現場もとても興味深かったです
★SAMURAI FOTOでは、毎月の勉強会と2~3カ月に一度のスキルアップ勉強会(おもにレタッチとプリント)のほかにも、今回のような合宿も行なっています。次回は、パリフォトの前に行われるフォトレビュー(11月)に行く前に開催予定です。一般の方も参加できますので、ご興味のある方はご連絡いただけると幸いです。