GANREFさんと共同開催 ヒューストンFOTO FESTレビュー報告会

開会のご挨拶

開会のご挨拶
NPO法人SAMURAI FOTO理事長の蓮見さんから開会のご挨拶とともにSAMURAIの目標や活動内容を説明。FOTO FESTが開催されたヒューストンについても紹介。

GANREF富樫編集長からのご挨拶

GANREF富樫編集長からのご挨拶
GANREF編集長・富樫さんからも一言。じつはGANREFがSAMURAI FOTO 設立のきっかけになったことなどを含めて、エールをいただきました。

FOTO FEST レビューの概要を説明

FOTO FEST レビューの概要を説明
世界のポートフォリオレビューを取材してきた蟹江先生から、今年のFOTO FESTレビューの概要と実際の様子を動画を見ながら話していただきました。

体験者による報告会(千代田路子、野村美和、田上晃庸、佐々木一弘、上原ゼンジ、蓮見浩明)

体験者による報告会(千代田路子)

「参加までの準備」 千代田路子さん

参加費は925ドル。アルルの倍ぐらい高いがそれだけレベルの高いレビュアーさんが多かったと思う。

●自分の参加目的を明確にすることが大切。まずは写真展をしたいのか、作品を売りたいのかなどを決めておくべき。それを元にレビュアーを選択する。今回は48名の中から20名を選ばなければならなかったが、リストが英文なので参加者7名で協力してひとり7~8名のプロフィールを和訳したのでとても助かった。

●今回、和紙に初挑戦したが、SAMURAIには紙の達人・村田さんがいるので、どの和紙を選んでどのようにプリントすべきか教えてもらえてとても助かった。
また、ストーリーのあるプロジェクトだったので、これから物語が始まるという雰囲気を感じてもらうように、着物のたとう紙のようなものを製作して、紐を解いて開いていくような包みをつくっていった。

●そのほかに用意したものはステートメントとプロフィール、コンタクトシート、リーフレット、作品データ入りCD。これらをワンセットにしてレビュアーに渡したが、「とても準備がいい」といわれた。

コンタクトシートには一点一点の説明文を英文で付けた。レビュアーによってはとても細かく一点一点について質問してくるので、例えば、花火なら日本ではどういう意味で扱われているか、この写真をここに組み込んだのは何故かなど、明確に答える必要があるので、このようなものを用意しておくと心強い。

●また、リーフレットも質の高いものである必要があるので、SAMURAIでは腕のいいプロに一括して頼んでいる。デザインがいいので、このリーフレットがきっかけで雑誌の取材を受けたメンバーもいる。

●事前準備の中でとても有効だったのは模擬レビュー。まず、メンバー同士でチェック。ディレクターである写真家エバレット・ブラウンさんに英語でレビューリハーサル。ステーメントが長い、あるいは作品の順番など、とても有効なコメントをもらった。そして、最後にメンバー間で講評会。これがたいへん役に立った。

●日本人が海外のレビューに行けない大きな障壁は英語。もちろん、自分で努力する必要があるが、今回、SAMURAIでは全員で一人の通訳を雇った。また、英語の得意なメンバーがサポートもしたが、ただ横にいてもらうだけでも安心できたので、チームで参加するメリットをとても感じた。

千代田さんはそのほかにも、20分間のレビューで吉田先生から教えもらった終了5分前からしなければならないこと、レビュー以外でもロビーで海外の写真家たちがアグレッシブに行っていること、帰国後すぐにやらなければならないことなどを説明してくれました。

体験者による報告会(野村美和)

「初参加の手引き」 野村美和さん

●SAMURAIに入会したのは2014年10月。その2カ月前の8月にアルルのポートフォリオ・レビュー報告会に参加したのがきっかけ。それから、写真に取り組んで2年。それまでは油絵の具、アクリル、テンペラで作品を制作していた。

●初めてつくった写真作品を持って、こんなすごいレビューに参加していいのかなどの不安はあったが、吉田先生に「行くべきだよ」と背中を押された。また、絵を描いていた頃からギャラリーでの展示や作品販売に興味はあった。海外の写真市場や海外のアーティストたちの作品を見るのも楽しみだった。
ビギナーだからこそ、早いうちにそれらを見ておくべきだと思った。SAMURAIメンバーはアルルの経験があるので、必要なことを全部を教えてもらえたので、「エイッ」という気持ちで飛び込んだ。

●作品は一枚一枚フィルムプリザーバーに入れていった。英文ステートメイトと、サムネイル画像とどういう意図で制作したかを英文で書いたもの、さらにどういう目的で参加しているのか、サイズとエディション、プロフィール、CDを用意した。レビューのとき、席に着いて、用意していた説明文を読み始めると、会場がうるさいため「あなたの声はまったく聞こえない」と言われた。これは喋らないほうがいいと思い、勝手に「Silent review」と名付け、各作品の説明文を渡して、好きなタイミングでレビュアーさんに見てもらうことにした。なので、これは一番大切だと思った。ただ、レビュアーさんからは「この作品はどのようにつくったか」とも質問されたので、そのような説明が足りなかったと反省している。

●プロのデザイナーさんに依頼してデザインしてもらったリーフレットは効果的だった。これを渡すと、それまで興味なさそうだったレビュアーさんもニコッと笑って、名刺をくれたりした。

●よく聞かれたのは「写真は学校で習ったのか」ということ。絵を勉強していたが、この作品は写真でつくった初めてのものだというとすべてのレビュアーさんが「グレート」と言ってくれた。ビギナーであることを理解した上で稚拙さを指摘する人は皆無で、対等に見てくれることが自分にとっては衝撃的だった。多くのアーティストの自伝などに「必要なものは勇気とパッション」と書いてあるが、それを目の前で体験できたことが嬉しかった。

●また、レビュアーさんは作品を見ることをすごく楽しんでいると感じられた。私自身、つくるだけでなくて、見ることも好きなので、とても共感でき、そのおかげでレビューを楽しむことができた。

●英語ができなかったが、吉田先生や蓮見さんについてもらったり、通訳の方にお願いしたので、適切なコミュニケーションがはかれたと思う。

●具体的な今後の話もいくつかもらった。Open portfolio night のとき、たまたまドイツの写真雑誌の編集者が興味を持ってくれて、他のFOTO FEST参加者と共に雑誌に掲載してくれた。また、NYのギュラリーの方が気に入ってくれて、来年の展示の公募展に申し込むように勧められた。ほかにも、次のプロジェクトへのアドバイスなどがもらえた。

●今までは物理的に時間のかかる油絵を描いていたので、仕上がりが完成と思っていたが、レビューを受けるまでの一連の体験をする中で、アート写真作品はつくってからがスタートだと感じた。レビューを受けたことでこれからも続けられるモチベーションをもらったのが大きかった。

体験者による報告会(田上晃庸)

「限られた時間で行うプレゼンは?」 田上晃庸さん

従来のプレゼン方法をやめた理由
1. 屏風やアクリル加工したB0サイズなど作品が大きい。これらを持っていくのは無理だと判断した。
2. また、20分のレビューでは基本的に15点ほどの作品を見せ、ステートメントを説明し、フィードバックをもらうわけだが、紙の作品なら効率よく見せられるが、私の作品は重たいので効率的に見せられない。もし、全部見せることができたとしても15分はかかり、5分しか交渉する時間がない。
3. アルルの時は作品をひたすら見せて、レビュアーが何か言ってくれるのをひたすら待っていた。ヒューストンから帰国して1か月後に個展を控えていて、そちらに忙殺されていたこともあって、その情報を活用しようと決めた。
4. 正直、海外、とくにクリスチャンの多いアメリカでは仏像は受け入れられないとも感じていて、少し、投げやりな気持ちもあった。

実際の質感とサイズを感じてもらうための工夫
1. 私の場合、特殊な用紙にプリントしてアクリル加工するのがコンセプト上、必要だった。これは大きくて15キロと重い。まずはA3にプリントして裏打ちしてレビュアーさんにさっと渡せるようにして、質感を感じてもらった。あとは、アクリル加工したA1を2枚持っていったが、この2枚を見せるだけで今でも肩や手にコリが残るほどだ。
2. サイズ感は帰国後に予定していた個展の展示状況の写真を持参して感じてもらうことにした。屏風はサイズ感を見せるために背景が入った写真を準備。「これを日本でやるから、世界でもやりたい」とアピールした。

プレゼン結果
1. A1サイズのアクリル作品は見せるのが大変だったが、これはやはり目立った。Open fortforio nightのときにFOTOFESTのエグゼクティブ・プロデューサーの目に留まり、Asia Society Texasの展示の責任者を紹介された。    
2. 目的が明確なので、伝わる人には伝わった。雑誌関係者などに変な質問されることもあったが、アメリカ人は意外と仏像が好きだということがわかった。このように目的に特化したプレゼンをすると、拾えなくなるとこともあるが、相手に狙いが伝わりやすいのでオススメだと感じた。

体験者による報告会(佐々木一弘)

「アルルからヒューストンまでの道」 佐々木一弘さん

●中学から写真を始めて、デジタルカメラ創成期からデジタルに取り組み、様々なフォトコンテストで入賞し、御苗場のオーディエンス賞1位を取ったりしていたので、アルルには日本で評価された作品だけを持っていけば、それなりに評価されると思っていた。

●アルルに持っていったのは伊勢和紙にプリントした野鳥作品20点、リーフレット100部、CD25枚、名刺50枚とステートメント。吉田先生から教えられたものは全部準備していったが、英語が全くできなかった。それでもなんとかなると思っていた。

●アルルでは英語が得意な富川さんについてもらい、訳してもらったが、訳してもらうと時間がかかった。また、悪いことも言われてもわからないし、いいこと言われていてもわからなかった。その結果、10名のレビューを受けて帰国後にメールしてもレスポンスはなし、SNSで友達になった方1人。ほとんどの方にはビューティフルといわれ、和紙に興味を持たれたが、それだけだった。その後、どうしてなのか考えたところ、完全な準備不足だとわかった。最大に欠けていたのがプレゼンする能力。そのためのベースとなる英語だと自覚した。

●そのため、ヒューストンに向けて、週3、4回のオンライン英会話を始めた。1レッスン25分だが、15分くらい雑談する。雑談していると言えない単語がわかり、次回はそれをちゃんと伝えたいと思うようになった。

●ヒューストンへはメインのプロジェクトとしてダムをモチーフにした作品を持っていった。野鳥のときは後付けのステートメントで弱かったので、今回はステートメントも同時に練りながら撮影した。

●ヒューストンで16名のレビューを受けたが、メールをするとレスポンスが3件あり、SNSで7名と友達になった。また、ダムのプロジェクトは野鳥のときのように「美しい、素晴らしい」とも言われたが、「このプロジェクトは重要である」と言われた。これには手応えを感じた。作品がただ美しいだけでなく、プロジェクトとしての重要性を感じてもらえたことが自分にとっての進歩だと思えた。

●プリントについてはSAMURAI FOTOでは日頃から全員で学んでいるので、評判がよかった。リーフレットも評判がよかったが、画像データの入ったCDはCDを入れることのできないパソコンが普及していることから、今後は代わりにWebサイトを充実させる必要があるかもしれない。

●ただし、ダムの話は半分ぐらいのレビュアーさんに通じなかった。それはアメリカは未だに大量消費社会で水もガソリンもいつでもがぶがぶ使えるからだと感じた。ダムのことをちゃんと説明するなら、もっとダムのことを調べて突っ込んだ作品をつくって、もっと喋れないと、自分のコンセプトを共有してもらえないと感じた。

●今回の招待作家でダムと太陽光発電をモチーフにしている写真家がいたが、作品自体がカッコこよくて、見ただけで何を言おうとしているかわかった。ステートメントは重要だが、作品の力も必要。両輪のようにステートメントと作品のクオリティはあるべきだと痛感した。

●アルルのときは作品がよければステートメントはいいじゃんという気持ちが捨て切れなかった。ヒューストンに行く前には両方が大切だと思ったが、このプロジェクトは2015年9月から始めたので、いろんな意味で間に合っていなかった。作品の力、ステートメントのブラッシュアップ、表現力の向上、プレゼン能力の向上、それらを支える語学力、あと2年しかない次のFOTO FESTに向けて、これらを準備していこうと思っている。

体験者による報告会(上原ゼンジ)

「どんな写真が評価されたか?」 上原ゼンジさん

●今回、ヒューストンに持っていったのは「ZEN’SPLANET」と題した自分の身の回りにあるものを撮影して、見たことのない惑星のように表現したプロジェクト。

●初めての海外でのポートフォリオレビューに向けては、英語がダメなので、オンライン英会話を8か月勉強した。しかし、付け焼刃的なものだったので、現地では通訳さんについてもらった。ただ、通訳がいても、通訳を通しての会話になり、自分もレビュアーさんも通訳さんのほうを見て話してしまう。やはり、お互いに目を見て話さないのはよくないと感じた。だから、英語をもっと勉強していくことの重要性を痛感した。

●それでもレビュー最終日の4日目に通訳がつかない時に、奇跡的に意思が通じた瞬間があった。エレン・ハリスさんというアパチュア・ファウンデーションやMOMAでディレクターを務めた人で、作品のほかに写真集を見せているとき、「これもビューティフル、これもビューティフル、But too easyだ」と言われた。つまり、美しいのは安易。美しい花や風景はいくらでもあり、それを撮ってもしょうがない。もともとフォトジェニックな物を写して作品とするのは安易で、あなたが偉いんじゃなくて、被写体が偉いんだ。あなたの作品にはなっていないという意味だと感じた。

●too easyといわれたのはクラゲや森や鳥の羽などで、自分では好きな写真だが、好きなものを感覚的に撮るだけではダメ。一点、一点、いい写真はいらない。プロジェクトとして何を伝えたいのか。コンセプトや哲学が重要だと改めて感じた。

●だだ、全部がダメではなく、いいといわれた作品もあった。Beautiful But this is Artsといわれたのは、ウズラの卵を反転させて惑星のように見せたものや、高さ20cmほどのモグラの巣を下から撮って山脈のように見せたもの。海岸の岩場に付けられた階段1段分をパンフォーカスで撮影して巨大に見せたものなど。何がウケたのか自分で考えてみると、評価された作品は「見たことがない」もの。とくにウズラは世界初だといわれた。どこかで見たような写真ではなく、新しいアイディアが必要で、写っていてる以外のものを想起させるものがいいらしい。

●しかし、「this is art」と言われても買ってはくれない。気に入ってくれた人たちには写真集を送り、お礼のメールを送ったが、それですぐに何かが始まることはないことも理解できた。

●それでも、たくさんの目利きに一度に見てもらえたのが大きなメリットだった。写真のことがよくわかっているエキスパート17名の意見を聞けた。日本ではこういう機会はない。日本で「too easy」といわれればムカついたかもしれないが、ヒューストンでは人のいうことが聞けた(笑)。

●評価された写真はだいたい同じ。だから、それを参考に作品を増やしていこうと思う。また、絶対、ヒューストンに行きたい。今回のリベンジという意味合いもあるが、今回のアドバイスを参考にプロジェクトをきっちりとまとめて行きたい。英語ももっともっと勉強して臨みたい。

体験者による報告会(蓮見浩明)

「世界はあなたを探している 」 蓮見浩明さん

蓮見さんのこれまでの活動
2014 アルル・フォトフォリオ・レビューに参加
2015 イタリア・FOTONOTTE♯2で作品上映、LensCulture 個人ページ取得、Paris Photo視察、アメリカ・Future Shootに掲載
2016 ポーランド・PHOTOBLOGIAに掲載、ニューヨークの元ギャラリー・オーナーが作品購入、ヒューストン・FOTO FEST ポートフォリオレビューに参加

FOTONOTTE♯2での作品上映のきっかけ
リトアニアのKaunas Photo公募展に応募。ステートメントと作品、プロフィールを送るが、落選。ところが、審査員の中にFOTONOTTEのイベンターがいて、1週間後に「作品が気に入ったので、FOTONOTTE会場で作品を紹介したい」とメールがきた。15点のデータを送ったところ、FOTONOTTE♯2の会場でスクリーンで上映。地元新聞でも紹介された。

Future Shootに掲載されたきっかけ
ポートランドで開催されている国際フェスティバルPhoto Lucidaの公募展Critical Massへ応募。トップ200には選ばれたが、最終のトップ50には落選。だが、すぐにFuture Shoot誌の編集者から「ほかにない表現なので紹介したい」とメールがきた。それで幾つかの質問に答え、データを送ると2週間後に掲載された。

作品が購入されたきっかけ
5ページにわたって紹介されたFuture Shoot誌がアップされると、ニューヨークの元ギャラリー・オーナーから「作品を購入したい」というメールが届いた。さらに作品に対するいろいろな質問がきたので丁寧に答え、吉田先生にアドバイスを受けて価格も交渉。EMSで作品を送り、Paypalでお金のやり取りをし、無事、入金できた。

自分を積極的に売り込むことが大切
海外のエキスパートに会えるフォトレビューは海外展開をする上でもっとも大切。しかし、年に何回も参加するのは難しいので、その間の活動としてフォトコンテストに応募するといい。そうすれば、自分や作品を世界に売り込むチャンスが生まれる。世界はいつも新たなアーティストを探しているので、積極的に動けば幸運が生まれる

フォトコンテスト応募に必要なもの
ステートメントとCV(履歴)、コンタクトシート、15~20枚の作品は必須。ステートメントはできればPhotographic Artを理解している人に添削もらおう。また、自分の英文ホームページはここからコンタクトしてくるし、HPにある作品をベースに話が進むので、きちんとしたものがないと話にならない。

審査員の多いコンテストが狙い目
コンテスト自体には落選しても、多くの審査員の中には目に留めてくれる人がいる。話が進むと、細かい質問をされるので、サイズとエディションだけでなく、作品一点一点についてちゃんと語れるようにしておきたい。また、連絡が来たら、相手の気持ちが乗っているときを逃さないためにもなるべく早く返信すること。

トークセッション「今、世界で求められている写真作品とは?」(吉田繁先生、諏訪光二先生)

トークセッション「今、世界で求められている写真作品とは?」(吉田繁先生、諏訪光二先生)

トークセッション「今、世界で求められている写真作品とは?」(吉田繁先生、諏訪光二先生)

7年前から海外に挑戦し始めた吉田先生と、90年代前半から作品を販売するサイトを立ち上げた諏訪先生による35分間のトークセッション。「今回、ヒューストンのFOTO FESTに参加したメンバーは全員、レビュアーさんに準備がいいと言われたが、それはSAMURAI FOTOがやっと海外の人と同じスタート位置に立てたということだと思う。というのも、僕が何も知らずに1人で行っていた3年間で失敗した経験から得たことを伝えることができたからだが、海外の人たちはそれらは当然知っている。そういう意味でスタートライン。でも、初めての挑戦でもみんなそれが準備できていたのはよかった」と吉田先生は言う。また、海外の美術館ではアート作品を買って、それを運用するような動きをしたり、子どもに写真の楽しさを教えるような社会に貢献する活動をしている。そのために写真家たちから作品を寄贈してもらって、それをオークションで売って資金調達している。これは日本の美術館との大きな違いでもあり、同じように、日本と海外とのアートマーケットには想像以上の違いがある。だから当然、日本にいて求められていると推測する作品と実際に海外で求められている作品には多大な違いがある。それでは今、どのような写真作品が求められているのかを諏訪先生の緻密な分析力と、吉田先生の実際に世界に出た経験から熱く語っていただきました。

4feet review(益田悦孝、渡辺恵、村田浩司、野村美和、蓮見浩明、千代田路子、佐々木一弘、吉田繁先生、田上晃庸、佐藤かな子、佐藤素子)

4feet review(益田悦孝、渡辺恵、村田浩司、野村美和、蓮見浩明、千代田路子、佐々木一弘、吉田繁先生、田上晃庸、佐藤かな子、佐藤素子)

4feet review(益田悦孝、渡辺恵、村田浩司、野村美和、蓮見浩明、千代田路子、佐々木一弘、吉田繁先生、田上晃庸、佐藤かな子、佐藤素子)

4feet review(益田悦孝、渡辺恵、村田浩司、野村美和、蓮見浩明、千代田路子、佐々木一弘、吉田繁先生、田上晃庸、佐藤かな子、佐藤素子)

4feet review(益田悦孝、渡辺恵、村田浩司、野村美和、蓮見浩明、千代田路子、佐々木一弘、吉田繁先生、田上晃庸、佐藤かな子、佐藤素子)

4feet review(益田悦孝、渡辺恵、村田浩司、野村美和、蓮見浩明、千代田路子、佐々木一弘、吉田繁先生、田上晃庸、佐藤かな子、佐藤素子)

4feet review(益田悦孝、渡辺恵、村田浩司、野村美和、蓮見浩明、千代田路子、佐々木一弘、吉田繁先生、田上晃庸、佐藤かな子、佐藤素子)

4feet review(益田悦孝、渡辺恵、村田浩司、野村美和、蓮見浩明、千代田路子、佐々木一弘、吉田繁先生、田上晃庸、佐藤かな子、佐藤素子)

4feet review(益田悦孝、渡辺恵、村田浩司、野村美和、蓮見浩明、千代田路子、佐々木一弘、吉田繁先生、田上晃庸、佐藤かな子、佐藤素子)

4feet review(益田悦孝、渡辺恵、村田浩司、野村美和、蓮見浩明、千代田路子、佐々木一弘、吉田繁先生、田上晃庸、佐藤かな子、佐藤素子)

4feet review(益田悦孝、渡辺恵、村田浩司、野村美和、蓮見浩明、千代田路子、佐々木一弘、吉田繁先生、田上晃庸、佐藤かな子、佐藤素子)

4feet review(益田悦孝、渡辺恵、村田浩司、野村美和、蓮見浩明、千代田路子、佐々木一弘、吉田繁先生、田上晃庸、佐藤かな子、佐藤素子)

さまざまなポートフォリオレビューなどで実際に行なわれている4 feet レビュー。およそ120センチ幅のテーブルの上に作品を並べて、見に来てくれた人に作品のコンセプトなどを語りながら、コミュニケーションを取るという時間も1時間設けました。今回のヒューストン FOTO FESTに参加した7名のほか、4名のSAMURAI FOTO アーティストメンバーも加わり、会場は活気にあふれました。FOTOFESTのポートフォリオレビューでも言われたのですが、SAMURAIは全員がそれぞれ異なるコンセプトで、見た目も相当違うことに驚かれたようでした。海外挑戦に興味のある方々と互いに意見交換できたことは、私たちにとっても貴重な経験となりました。ありがとうございました。

製品展示(TAMURONさん、EPSONさん、EIZOさん、CANNONさん)

製品展示(TAMURONさん、EPSONさん、EIZOさん、CANNONさん)

製品展示(TAMURONさん、EPSONさん、EIZOさん、CANNONさん)

製品展示(TAMURONさん、EPSONさん、EIZOさん、CANNONさん)

TAMURONさんはフルサイズ一眼レフ用の最新SP単焦点レンズ4本と、高性能・高解像を最優先させた究極の超広角ズーム15-30mm F/2.8 Di VC USDなどを展示してくださいました。SP 35mm F/1.8 Di VC USDとSP45mm F/1.8 Di VC USDはクラス最高の近接撮影が可能。開放F値1.8から極めて高い性能を発揮するデザインも美しい大口径レンズ。また、人を撮るために誕生したSP85mm F/1.8、そして、定評ある90mmマクロの高解像力と美しいボケ味を継承し、さらに性能を高めたSP90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USDなど。新しいデザインで性能だけでなく、手触り、機能美にあふれたレンズの数々に直接、触れて試せたので順番待ちの列もできるほど盛況でした。

製品展示(TAMURONさん、EPSONさん、EIZOさん、CANNONさん)

製品展示(TAMURONさん、EPSONさん、EIZOさん、CANNONさん)

製品展示(TAMURONさん、EPSONさん、EIZOさん、CANNONさん)

EIZOさんは最新4Kモニターを展示してくださいました。プリントをするのには今や欠かせないカラーマネージメントモニターColorEdgeの素晴らしさは理解していますが、4Kモニターの描写の緻密さにはSAMURAI FOTOメンバーも魅了されました。また、EPSONさんは数台の最新プリンターとプリント見本を展示。とくに、A2ノビ対応の最新プリンターSC-PX3Vはロール紙もプリントできるプロ用プリンターで、用紙の選択肢をより広げられそうで嬉しい発見になりました。CANNONさんは4がつの勉強会でいろいろと詳細に教えていただいたPRO-1000を展示してくださいました。さまざまなメーカーの方々にご協力いただき、感謝しております。

懇 親 会

懇 親 会

懇 親 会

懇 親 会

懇 親 会

懇 親 会

懇 親 会

報告会会場のすぐ前のイタリアンレストランを借り切って懇親会を行いました。会場では2年前のアルルのフォトレビュー動画や吉田先生のモスクワでの写真展、国際写真フェスティバルPHOTOVISAでのスピーチ映像を流しながら、SAMURAIメンバーやメーカーの皆さん、北海道から泊まりがけ来てくださった方など参加者の皆さんからも感想を発表していただきました。参加してくださった皆さん、誠にありがとうございました。私たちは海外への挑戦を続けていきながら、自分たちが得た情報を公開し、共有させていただこうと思っていますので、今後ともSAMURAI FOTOをよろしくお願いいたします。

当日の動画は[Members only]ページから見ることができます。SAMURAI FOTOメンバーの皆さんはそちらからご覧ください。