Wacom Intuos Proが可能にする多彩な表現のため画像処理セミナー

「多彩な表現のための画像処理を探る」セミナー / 諏訪光二先生、蓮見浩明、佐々木一弘、野村美和、上原ゼンジ

「多彩な表現のための画像処理を探る」セミナー
作品を作るためには、「イメージに合わせて調整、処理を行なう」「プリントすることで初めてイメージが固定化される」「最終出力となる用紙にまでこだわる」「過剰な処理をしなければならない訳ではない」という。ということで同じデータからさまざまな用紙にプリントしたものも見せていただきました。

「多彩な表現のための画像処理を探る」セミナー
「データは楽譜、プリンティングは演奏」であることから同じ楽譜を使っても人によってさまざまなプリントになるということを見ていただくため、月刊『フォトコン』誌2月号で募集し70名の中から選ばれた栗原さんと小林さんの作品を諏訪先生とSAMURAIメンバーがどのようにプリントしたかを披露させていただきました。

「多彩な表現のための画像処理を探る」セミナー / 佐々木一弘、蓮見浩明
佐々木さん(左)は昔撮った古い写真を今、伊勢和紙の芭蕉にプリントしたらどうなるかというのがコンセプト。蓮見さんは普通は主題を際立たせるために余分なものは省いていくが、今回は雑多なものすべてを見せてしまおうというのが狙い。子どもの頃に雑貨屋に行った時のワクワク感を出そうと考えたという。商品毎に明るさが違っていたが、ペンタブレットを使って、看板や商品一つ一つをブラシで同じトーンになるように加工し和紙に出力しました。

「多彩な表現のための画像処理を探る」セミナー / 諏訪光二先生
諏訪先生はカラーとモノクロという2枚の画像をつくり、モノクロのほうを上に。ペンタプレットを使って、消しゴムのようにモノクロを消していくと、消したところだけカラーが出てくる。消す度合いは淡くしておいてグラデーションなども出せるように工夫。見せたい色のところは見せながらもモノトーン部分もあって、全体的にはカラーだが、見える色が限定されるようにした。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のような古めかしさを目指したという。

「多彩な表現のための画像処理を探る」セミナー / 野村美和
野村さんはおじいちゃんおばあちゃんが孫の写真を飾るためのプリントを意識しました。丸い形は画像をずっと見ていたら、たくさんの曲線があることに気づき、その時に美術の教科書などに載っているラファエロの丸い肖像画を思い出したのでそれをイメージしたという。用紙は伊勢和紙の未晒し純楮。お祭りなので和のイメージに仕上げるために紙色もクリームがかったこの紙を選んだという。

「多彩な表現のための画像処理を探る」セミナー / 諏訪光二先生
諏訪先生は赤を印象深くするために、それ以外の色の部分のトーンを落としている。赤を派手にしたいときに多くの人は赤の彩度を上げるが、ほかの色を弱めることによって、結果的に赤が立ってくるようにしている。必要以上に彩度が高くなり過ぎないことを心掛けたという。用紙は艶のあるものを使用して、和の感じと現代的な感じの両方を表現できるようにしています。

「多彩な表現のための画像処理を探る」セミナー / 諏訪光二先生
ペンタブレット歴20年以上という諏訪先生からはペンに慣れるためには3日間だけマウスを使わずにペンタブを使うようにすればすぐに慣れるというアドバイスも。オススメはWacom Intuos ProのMサイズ。あまり大きく手を動かさなくていい。作品づくりの際は紙にこだわり、プリンターにこだわり、イメージに近づける加工、紙の良さを活かす加工をしていくことだという。

「多彩な表現のための画像処理を探る」セミナー
こちらがWacom Intros Pro。MediumとLargeの2サイズがある。わずか8mmという薄さながら耐久性に優れた素材を採用。新しいPro Pen 2も究極レベルの筆圧感知機能と操作精度で、自然な感覚で使いこなすことができます。SAMURAI メンバーの多くもペンタブレットは手放せないツールになっています。
http://www.wacom.com/jajp/products/pen-tablets/intuos-pro-overview

動画「2/25 諏訪光二先生セミナー・ダイジェスト」

約28分の動画なので、当日のセミナーのほとんどを収録しています。当日、参加された方々は復習として、参加できなかった方もペンタブレットを使った加工の仕方などを学んでいただけます。