「そこが知りたい 写真が上手くなる秘密」吉田 繁 & SAMURAI FOTO
2/23、24にエプソンさんのブースで開催されたセミナーのタイトル。吉田先生がプリントを仕上げるまでのレタッチのノウハウと用紙による追い込み方の違い、SAMURAIメンバーのプリントへのこだわりなどを語らせていただきました。
海外のギャラリーと契約している吉田先生はたとえ5年後であっても全く同じプリントを作らなければならない。なので、それが可能なプリンターを選んでいるという。吉田先生作品のスライドショーはこちらから。
1ショットが1億画素を越えるPHASE ONE XF 100MPで撮影した作品の撮影法とレタッチに仕方について、撮影現場の動画を披露しながら、解説してくださいました。
照明のない巨大な貯水タンクをどのように撮影しているか、ストロボを使いながら何枚も撮影している実際の撮影現場の動画はこちらから。
撮 影 画 像
完 成 画 像
1億画素の1ショットをストロボを移動させながら100枚以上撮影した後は、Photoshopでそれらをレイヤーにして描画モードで[比較(明)]をセレクト。バッチ処理で一挙に重ねていきます。その詳しいやり方については後方にも掲載してあるダイジェスト動画(2分30秒辺りから)でご覧いただけます。
なお、完成画像の露出をどのくらいに設定しているか、バッチ処理の方法なども詳しく解説されていますので、ぜひ参考になさってみてください。
コットン紙、マット紙、和紙など用紙によるレタッチの違いについて、どのくらいの露出にするべきかも丁寧に教えていただきました。
エプソン Velvet Fine Art Paper、CANSON PLATINE FIBRE RAG、ハーネミューレ FineArt Baryta Satinなど吉田先生のプリントを手に取って見ていただきました。
エプソン Velvet Fine Art Paper
レタッチ後のヒストグラム
CANSON PLATINE FIBRE RAG
レタッチ後のヒストグラム
ハーネミューレ FineArt Baryta Satin
レタッチ後のヒストグラム
エプソンさんのブースに展示されていた前述の貯水タンクの作品を新宿三井ビル1階にある「エプソンイメージングギャラリー エプサイト」のレンタル工房「プライベートラボ」でプリントしている様子です。
自宅で楽しくプリントするためのスクールを実施している「セミナールーム」では無料の聴講講座やじっくり学ぶ実技講座、プロから学ぶワークショップなとが常時開催されています。
A2サイズなどの大型プリントも飾れるユニークなフレームもご紹介していただきました。白木でできたフレームはいろんな色に塗ることができますし、マジックテープでプリントを貼るので、何回でも使い回しができるというもの。コストパフォーマンスもとてもいいスグレモノです。
SAMJURAI FOTOのアーティスト会員である蓮見浩明さんと野村美和さんが登壇。それぞれにとって「プリントとは何か」などをお話しさせていただきました。
おふたりがどんな作品をつくっているのか、ダイジェスト動画で紹介してくれました。蓮見さんの動画はこちら。
動画「蓮見さんと野村さんのプリントに対するこだわり」
2/24は千代田路子さんと佐々木一弘さんが登場。昨年、ヒューストンのポートフォリオレビューに持っていくために実際にプリントで体験したことなどを話してくれました。
海外のポートフォリオレビューでは、レビュワーさんはとても入念にプリントをチェックします。そのため、用紙選びはとても大切です。
千代田さんがヒューストンに持って行ったプロジェクプ「Oshichi」の1枚。この顔の面質に合う紙を求めて10種以上の和紙を試したという。
最終的に千代田さんが選んだのは手漉きの「伊勢和紙の風祥」。手漉きの和紙は文字通りで手漉き、原料を混ぜる、乾燥などすべてが手作業です。
動画「2/24のセミナー・ダイジェスト」
2/25は「みなとみらい駅」徒歩1分、 SAMURAI FOTO の写真展会場であるサブウェイギャラリーMにて開催。落ち着いた雰囲気で参加した皆さんからの評判もよかったです。
こちらは23、24日のエプソン・ブースでのセミナー。多くの方が本当に真剣に聞いてくださいました。そんな皆さんのお役に少しでも立てたのならうれしい限りです。皆さん、ありがとうございました。
動画「2/25のセミナー・ダイジェスト」
✳本写真展と同時期に開催しておりました、CP+2017の当法人協力の展示コーナーにてクレジットに関する誤りがありました。詳しくはこちらを参照ください。