20回目の勉強会からは「プリント用紙の研究」も開始しました

11月16日勉強会の議題

  1. SAMURAI FOTO in YAMAGATA写真展の総括(前田)
  2. 国際写真フェスティバルPhotoVisa報告・前半(蟹江)
  3. 「アートとは何か」の発表(佐藤素子、村田)
  4. 新入会員の作品とステートメント発表(石原)
  5. 用紙の特性研究と解説(村田)、アワガミ/プレミオ楮白の使用感(蓮見)、伊勢和紙/風雅二層紙の使用感(前田)
  6. 金紙・銀紙の裏打ち実験(村田)
  7. 今後のHPの位置付けについて(吉田先生)

SAMURAI FOTO in YAMAGATA写真展の総括(前田)

SAMURAI FOTO in YAMAGATA写真展の総括(前田)

SAMURAI FOTO in YAMAGATA写真展の総括(前田)

2014年8月17~31日に山形市で開催されたSAMURAI FOTO in YAMAGATA。アルルのフォトフォリオレビューを体験したメンバーを中心に行われた写真展を終えて、来場者数が1,000人を越えていたことや来場者の方々に書いていただいたアンケートの発表などを前田さんが行ないました。写真好きの方よりもアートファンや一般の方の来場が多かったのが特徴で、新聞掲載など多くのメリットがあった。全員のステートメントをまとめたステートメントブックが好評だったという。写真展の詳細についてはこちら。

国際写真フェスティバルPhotoVisa報告・前半(蟹江)

国際写真フェスティバルPhotoVisa報告・前半(蟹江)

国際写真フェスティバルPhotoVisa報告・前半(蟹江)

2014年10月16~22日にロシア南部の都市クラスナダールで開催されたThe IV International Festival of Photography “PHOTOVISA”。吉田繁先生が招待作家として写真展を開催し、レクチャーを行なったPHOTOVISAの様子を蟹江さんが報告。前半の今回はPHOTOVISAの動画4本、韓国の有名写真家で吉田先生とともに招待されていたYounghoさんのレクチャー動画4本とPHOTOVISAの写真集を披露。招待された際には何が必要になるか、また、国際的な写真フェスティバルは写真家だけでなく、多くのギャラリストやキューレター、オーガナイザーととても強固なコネクションが得られる貴重な機会だということが語られました。PHOTOVISAの詳細はこちら。

「アートとは何か」の発表1(佐藤素子)

「アートとは何か」の発表1(佐藤素子)

「アートとは何か」の発表1(佐藤素子)

「アートとは何か」の発表1(佐藤素子)

「アートとは何か」の発表1(佐藤素子)

美術について教える立場でもある佐藤さんは小冊子を作成して小さい頃から好きだった画家について語るとともに、教えている子どもの絵を発表。願いを伝わる形にした結果がアートであり、その活動が生きる喜びそのもの。人間らしい生き方を求めることと共感する方法を見つけようとすることがアートではないかと結論づけました。詳細はこちら。

「アートとは何か」の発表2(村田光司)

「アートとは何か」の発表2(村田光司)

「アートとは何か」の発表2(村田光司)

「アートとは何か」の発表2(村田光司)

「アートとは何か」の発表2(村田光司)

アーティストとは何か、記録ではなくアートとしての写真の始まりをひも解きながら、自分にとってのアート写真には何が必要であり、今後何をしていくべきかを見つめた村田さん。いままでにない新たな挑戦をしていくことはいろんな批判もあるが、注目される。日本文化を探りながら新たな表現に挑戦していきたいと語ってくれました。詳細はこちら。

新入会員の作品とステートメント発表(石原)

新入会員の作品とステートメント発表(石原)

新入会員の作品とステートメント発表(石原)

今秋に入会した石原さんが作品とステートメントを発表。といっても、入ったばかりではステートメントに基づいた作品づくりが完了しているわけではありません。書かれた文章と作品、石原さんの言葉を受けて、吉田先生やメンバー全員が率直に意見を出し合い、世界を目指す今後の方向性を真剣に話し合いました。

用紙の特性研究と解説(村田)

用紙の特性研究と解説(村田)

用紙の特性研究と解説(村田)

アワガミファァクトリーのプレミオ楮白について、Lab値を測定したデータなどを基に、村田光司さんがその特徴、使いこなし、評価を詳しく解説。また、この用紙を使ったプリントをアルルのフォトフォリオレビューにも持って行った蓮見さんが「なぜこの用紙を選んだのか」などを話してくれました。詳細はこちら。

用紙の特性研究と解説(村田)

用紙の特性研究と解説(村田)

伊勢和紙の伊勢斐紙 風雅二層紙についても詳細な階調データを基に、CMYKのどの色が転びやすいのかなどプリント際にとても役立つ情報を村田さんが発表。さまざまな用紙を使いつつもいまの作品には風雅がいちばん合うという前田さんはその理由を明快に説明しました。詳細はこちら。

金紙・銀紙の裏打ち実験(村田)

金紙・銀紙の裏打ち実験(村田)

金紙・銀紙の裏打ち実験(村田)

金箔や銀箔など金銀に塗った上から描くという日本画の手法をヒントにプリントの裏に金や銀を裏打ちするとどうなるかという実験を村田さんがしてきてくれました。その結果、銀はプリントの彩度を少し上げてくれることがわかりました。新しいことに果敢に挑戦し、それを自分の引き出しとして役立たせていくのもSAMURAI FOTOメンバーらしいところです。