メンバーの 作品発表と国際写真フェスティバル

2017年9月30日(日)に51回目の月例勉強会を中目黒にて開催いたしました。

作品発表(佐藤裕保、山下裕一、佐藤素子、村田光司)

メンバーの 作品発表と国際写真フェスティバル

佐藤さんは数年間取り続けている東京で行われているサンバカーニバルの作品。あるチームに張り付いて撮影したもの。ポートレートあるいは記録写真としてはいいが、これをアート作品にする場合には、カーニバルの当日だけの撮影でなく、練習などに足を運び、チームの方々と密接な関係をつくるほうが、表現に深みや幅が出てくるのではないかという意見が飛びました。

メンバーの 作品発表と国際写真フェスティバル

山下さんは先月の発表とはまた別のプロジェクト。ご自身がとても気に入られている和紙を使い、被写体もその和紙工房を撮影したもの。使われている道具のアップや和紙を製作する人々など、精力的に撮影しています。表現力やプリントはとてもいいのですが、これらの作品によって、見る人に何をもたらすかといったコンセプト的なところをはっきりさせるほうがいいのではないかと意見が多く出ました。

メンバーの 作品発表と国際写真フェスティバル

佐藤素子さんの作品はモノクロでおもに雪景色などを撮影したもの。白と黒の世界にこだわったのは、「白は白だけでは認識することができないが、黒があることによって、その存在感が出てくる」からだいう。美しいプリントですが、全体的に見ていくと、グレイトーンのものとコントラストの強いもののふた通りに分けられるのではないか。それが見る人にどう影響するのかについて話し合いました。

メンバーの 作品発表と国際写真フェスティバル

村田さんは先月の習作にさらに手を加えたものを発表しました。横長の和紙に、ハスの花をプリントしたものですが、背景に金箔あるいは銀箔を貼っているように見えるプリントしたものです。村田さんが独自で開発した技法でその手の込んだテクニックはなかなかマネのできないものです。あとは主役であるハスの花の遠近感をどうすれば心地よいものになるかが課題ではないかということになりました

国際写真フェスティバルで求められるもの(蟹江先生)

メンバーの 作品発表と国際写真フェスティバル

世界各国から約15名が招待されたカザフスタン国際写真フェスティバル。吉田先生はオープニングセレモニーでのスピーチのほか、2泊3日でのカザフスタン国内の撮影などが求められたましたが、そういうときにどのような姿勢で参加すべきか。このような写真フェスティバルに招待される写真家とはどのような人たちなのか。今後、ほかのSAMURAIメンバーが招待されたときのために、知っておくべきポイントを話していただきました。
詳しいレポートはhttp://www.samurai-foto.jp/report/rep080.php

SAMURAI新体制と来年の写真展について(蓮見浩明)

メンバーの 作品発表と国際写真フェスティバル

設立から5年を経過して、SAMURAIではサンディエゴにある写真美術館、ロシアのオーガナイザーなど海外のさまざまな機関と直接、交流できるようになりました。そこで2017年10月からは新体制を設立。積極的に海外に挑戦していくアドバンス会員というものを設けることになりました。また、来年2月のSAMURAI写真展をどのような行程で進めていくかを確認しました。

写真展の動画製作について(吉田先生)

写真展とHOUSTONレビューに向けて作品発表と美術館への寄贈法

今年の2月の写真展では、参加メンバーのプロモーション動画を製作し、会場で流して好評をいただきました。ということで、次回の写真展でも動画を製作したい、できれば、英語を活用して海外のキューレターさんなどにも見てもらえる内容にしたいとのことで、どんな構成が考えられるのか、吉田先生からご提案いただきました。