12月20日勉強会の議題
- 有機ELモニターのデモンストレーション(SONYさん)
- アート市場で活躍中の写真家 Luca Zanierさんについて(吉田先生)
- “What's Photographic Art?”@PhotoVisaの日本語訳発表(佐々木、蓮見、村田、田上、佐藤素子、小野山、野村)
- 「アートとは何か」の発表(佐々木、野村)
- 新メンバーの作品とステートメント発表(渡辺)
- 用紙の特性研究と解説(村田)、伊勢和紙 / 大直紙の使用感(佐々木)
- 勉強会後の忘年会にて、3~5分の英語でのスピーチ(全員)
有機ELモニターのデモンストレーション(SONYさん)
有機ELモニター25”OLED PVM-A250は、Adobe RGB比114%の広色再現性を持つという。自発光デバイスとして液晶では表現できない画質を表現します。
高コンストラスト、高速応答、広視野角、低温特性、薄型化が特徴。右の液晶モニターと比べても左のOLEDのほうが黒が締まっているように見えました。
アート市場で活躍中の写真家 Luca Zanierさんについて(吉田先生)
パリのLensCultureやヒューストンのFOTO FESTなどのレビューで会い、PhotovIsaにも吉田先生と一緒に招待されていたチューリヒの写真家Luca Zenierさんの作品がなぜ注目されるのかを説明してくれました。アート市場で活躍するための大きなヒントになりました。
Lucaさんの作品の多くは化学プラントや会議場などの大きな建築物。欧州では建築はアートと見なされていて、いましか撮れないものでもある。大きさとともに美しさと迫力があり、現代を語るのものだからという。http://www.zanier.ch
“What's Photographic Art?”@PhotoVisaの日本語訳発表(佐々木、蓮見、村田、田上、佐藤素子、小野山、野村)
2014年10月に吉田先生が招待されたPhotoVisaで会った写真界のエキスパートたちにインタビューした“What's Photographic Art ?”と“What’s the Purpose of your job ?”のそれぞれの答えを日本語に訳してそれぞれが発表。フォトレビューでレビュアーを務める彼らの答えから世界市場で活躍するためのポイントを探りました。インタビュー動画はこちら。
「アートとは何か」の発表1(佐々木一弘)
アートは武道のような「道」であると捉えた佐々木さん。その道を進むためには自分自身を振り返り、研鑽することが必要で、そのためには強くなって勝っていかなければならない。道は自分でつくり、拓かなければ自分の道にはならない。つねに進化しながら自分の道を切り拓くことがアートであると結論づけました。詳細はこちら。
「アートとは何か」の発表2(野村美和)
大学で美術を学んだ野村さんは「アートはそもそも誰のためのものだったか」という美術の歴史を考察するとともに、いまでも絵を描かずにいられない自分の経歴に触れて、現代アートの流れにも言及。写真に興味を持ったきっかけを語るとともに「自分にとってアートは不随意筋である」という結論に至った理由を話してくれました。詳細はこちら。
新メンバーの作品とステートメント発表(渡辺 恵)
これまで花と女性ポートレートをおもに撮影してきた渡辺さんは両方を組み合わせて、自分の心の中の「想い」を表現したいと考えられました。日本らしさを出すために、着物を着てもらい、アワガミの竹和紙にプリント。白いシリーズと黒いシリーズで想いの明暗を表現しようと試みたという。初めての作品としてはスタジオやモデルの手配なども含めて、とても頑張られているので今後が楽しみ。大きく羽ばたかれることを期待したいです。
用紙の特性研究と解説(村田光司)、伊勢和紙 / 大直紙の使用感(佐々木一弘)
伊勢和紙の手漉き和紙である大直紙の特徴と使いこなしのポイントをいつものように村田さんが詳細なテスト結果とともに発表してくれました。伊勢和紙の手漉き和紙の中では晒し純楮紙に次いで、紙白が白い大直紙。原料はバショウと楮が2:1の比率であるため、バショウのくっきりとした表現と楮のソフトな仕上がりの組み合わせにより、柔らかなトーンとくっきりした輪郭、穏やかな色表現が気に入り、この紙を使用していると佐々木さんが使用感を語ってくれました。詳細はこちら。